Next: 3.4.3 数値解析(Nの値を変えて)
Up: 3.4.2 の値を変えた解析
Previous: 3.4.2.1 のときの解析
(b)
の時
が予想される。そこで、縦軸にエネルギーの底の対数
を取り、
横軸にとしたグラフは、図5である。
に近いところは誤差として、このグラフは直線である。その傾きを計算する。
適当に選んだ点(, )=(, )=(, )
から傾きを求めると、
傾き
となる。よって、グラフの直線部を延長しのの値をとすると、
との関係は、
が大きいときとの比を取ると、
よって、は、公比
の等比数列である。
、
の時、
になり、公比の値を計算すると、
公比がとなり、
となる。つまり、時間が経つにつれは
0 に近づき無限時間経つと 0 になる。
(c)の時
が予想される。そこで、縦軸にエネルギーの底の対数
を取り、
横軸にとしたグラフは、図6のものである。
に近いところは誤差として、このグラフは直線である。その傾きを計算する。
適当に選んだ点(, )=(, )
=(, )から傾きを求めると、
傾き
よって、直線のグラフを延長しのの値をとすると
との関係は、
が大きいときとの比を取ると、
よって、は、公比
の等比数列である。
、
の時、
になり公比の値を計算すると、
公比がとなり、
となる。つまり、時間が経つにつれの値は大きくなり
無限時間経つと に発散する。
4.2のまとめ
の値を変えてみた時の変化を表にしてみる。
傾きは、縦軸を
、横軸をとした時のグラフの傾き、
公比は、等比数列の公比である。
Dirichlet境界条件(問題(A))で、,
の結果である。
のとき、さらに詳しくと公比の関係を調べる
(実験式を求める)。
まず、下の表を作った。
公比は、ある時刻のエネルギーと、
ある時刻 から時間をずつ増やし、, ,
, になった時のエネルギーの比
の値である。
公比は、次の計算方法で求めた。
|
公比a |
|
|
この表をもとに、次のグラフを書いた。
縦軸に
、横軸に を
取ったものである。
このグラフは、ほぼ直線になり傾きは
となる。
だから、 と公比aの関係は、を任意定数として
の時、公比a=より
ゆえに、
|
公比a |
|
|
実際、値を代入してみると、だいたい表のとおりになる。
(小数点第2位で、少し値がずれる。)
Next: 3.4.3 数値解析(Nの値を変えて)
Up: 3.4.2 の値を変えた解析
Previous: 3.4.2.1 のときの解析
Masashi Katsurada
平成14年11月29日