Next: 2.2.2.3 特別な初期値に対する初期値問題の解
Up: 2.2.2 差分方程式の形式解の導出
Previous: 2.2.2.1 の形の一般解
微分方程式の初期値問題
を解くことを目標としているが、
(2.7) に対応する差分方程式として、
を採用するのは当然として、
(2.8) に対応する差分方程式として、ここでは
(2.7) |
|
を採用する。
素朴に考えると
であるから、
なども考えられるところであるが、これは誤差が であり、
好ましくない。
また、菊地・山本 [5] では、 でも波動方程式が
成り立つと仮定して得られる
から、
(2.8) |
|
を推奨していた。
(2.9) は、 階中心差分近似という意
味は明白だが、一体 はどうやって求めるのか?という疑問が生じる
かもしれない。これについて、以下一つの回答を与える。それは上の菊地・山本
の仮定と同様に でも波動方程式に対応する差分方程式が成り立つ、つま
り で が成り立つと仮定することである:
これから
この方程式と、(2.9) から得られる
を連立すると、
これは (2.17) と一致している。
Next: 2.2.2.3 特別な初期値に対する初期値問題の解
Up: 2.2.2 差分方程式の形式解の導出
Previous: 2.2.2.1 の形の一般解
Masashi Katsurada
平成14年11月29日