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の値を固定するごとに、 の関数として、
で展開でき
る、つまり
と表わすことができるであろう。そして任意の に対して、
自身が差分方程式
(2.1) |
|
を満たさねばならない。代入すると
であるから、
(2.2) |
|
これは をパラメーターに持つ 階の線形差分方程式である。
この解空間は 次元の線型空間であるが、一般解を求めるには
とおいて、代入してみれば良いのであった。
であるから (2.4) は
すなわち
(2.3) |
|
となる。
と仮定すると、
任意の に対して (2.5) の
右辺は 0 以上 以下の数であるから、
は実数である。
また (2.5) を満たす一つの
が得られた場合、他の は
s.t.
を満たす。すると
の値としては
の二通りしかないことが分かる。
ゆえに
(2.4) の一般解は、
ゆえに (2.3) の一般解は
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Masashi Katsurada
平成14年11月29日