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(ii) (i) の証明
(i)
(ii)
が閉集合ならば、
も閉集合である。 そこで
を考えると、次の (a), (b), (c) が成り立つ。
(a)
,
はそれぞれ
,
の閉線型部分空間として Banach 空間である。
(b)
は上への写像である。 実際、
に対して、
となる
があるが、
を
(
,
)と分解すると、
なので、
.
(c)
は 1 対 1 である。 実際、
,
とすると、
より
なので
.
ゆえに値域定理から、
は連続な逆を持つ。 よって
につき、
ゆえに
とすれば
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桂田 祐史
2017-04-30