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次に、Neumann境界条件で考察する。
, で定義された に対する波動方程式
を初期条件
で Neumann 境界条件
の下で解く。この問題を()とする。
Dirichlet 境界条件の時と同様に、, を用いて次の初期
値境界値問題()を導く。
(3.4) |
|
()の式を、フリードリクス(Friedrichs)の差分法を採用して離散化し、
Dirichlet 境界条件の時と同様に、, を用い、成分で書くと、
となる。初期条件、境界条件については次のように行なう。
ここで、 (
) について考察する。
なので、仮想格子点 を導入し
を中心差分商で近似する。
より,
そこで、(), ()の式に で用いると
上の式に
、
を代入すると、
・
より、
ゆえに、
同様に (
)についても行なう。
なので、仮想格子点 を導入し
を中心差分商で近似する。
より,
そこで、(), ()の式に で用いると
上の式に
、
を代入すると、
・
より、
ゆえに、
と表せる。
()の問題で求めたのは、, (
,
)
である。
そこで問題()で求めたい解を (
,
)
とすると、 は、次の式
と、境界条件で求まる。境界条件は、次のようにする。
だから、仮想格子点 、を導入し、
を中心差分商で近似する。
より,
()の式を、で用いて、
同様に仮想格子点 を導入し、
を中心差分商で近似する。
より,
()の式を、で用いて、
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Masashi Katsurada
平成14年11月29日