Next: 2.3.4.2 特別な初期値に対する解
Up: 2.3.4 差分方程式の形式解の導出
Previous: 2.3.4 差分方程式の形式解の導出
の値を固定するごとに、 を の関数として、
で展開できる。つまり
と表わすことができる。
そして任意の について、
自身が
差分方程式 を満たさなければならない。
実際に に代入すると
(2.17) |
|
が得られる。
これは をパラメーターにもつ、2階の線型差分方程式である。
一般解を求めるには、
とおいて代入すればよい。
これから
(2.18) |
|
とするとき、右辺は 0 以上 以下の数となるので、
この方程式の解 は実数となる。
最小の正の解 を と書こう。
すると他の については、
s.t.
すると、
の値としては
の二通りしかない。
(2.19) の一般解は
ゆえに の、
の形をした解は
Next: 2.3.4.2 特別な初期値に対する解
Up: 2.3.4 差分方程式の形式解の導出
Previous: 2.3.4 差分方程式の形式解の導出
Masashi Katsurada
平成14年11月29日