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2.2.1 $ e^{i\alpha x}$ が固有関数であること

$ x$ についての差分に関しても $ e^{i\alpha x}$ は固有関数になっている。 例えば

$\displaystyle \delta_x v(x)= v(x+h/2)-v(x-h/2)
$

により、一階の中心差分作用素 $ \delta_x$ を定義すると、

$\displaystyle \delta_x e^{i\alpha x}=e^{i\alpha(x+h/2)}-e^{i\alpha(x-h/2)}
=(e^...
...\alpha h/2})e^{i\alpha x}
=2i\sin\left(\frac{\alpha h}{2}\right)e^{i\alpha x}.
$

これから

$\displaystyle (\delta_x)^2e^{i\alpha x}
=-4\sin^2\left(\frac{\alpha h}{2}\right)e^{i\alpha x}.
$

つまり $ e^{i\alpha x}$ $ (\delta _x)^2$ の固有関数でもある。 後のために

$\displaystyle (\delta_x)^2 v(x)=v(x+h)-2v(x)+v(x-h)
$

であることを注意しておく。


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Masashi Katsurada
平成14年11月29日