命題 4.2 は基本的な内容だが、 案外と載っていない本が多いので、 Brezis [4] に従って証明しておく。
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を満たす を一つ取って固定する (実は となる)。 任意の に対して、
ゆえに
とおくと , . 仮定から
である。 これに と の定義式 (2) を代入すると
0 | |||
変分法の基本補題から
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命題 4.2の証明 とする。 より であるから、 任意に を取って固定して、
とおくと は に属する ( 自身が非有界の場合でも、 , は有限なので、 を定義する積分の積分区間は有界であり、 はそこで可積分となることに注意)。 また、補題B.2より
一方 であるから
これから
補題B.1より s.t.
そこで
とおくと、 そして
そして
桂田 祐史