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を実対称三重対角行列とする。
以下
(
) と仮定する。
もしある
に対して
ならば
とブロック分けでき、
,
の固有値を求める問題に帰着できるから、
一般性は失われない。
を
の
次首座小行列式とする
(
)。すなわち
(19) |
|
ただし、
すぐ分かる命題を二つ。
証明.
行列式の展開定理を用いる。
証明.
- (1)
- もしも
とすると、漸化式から
.
と仮定したから
. これを繰り返すと
これから
これは
に矛盾する。
- (2)
-
を漸化式に代入すると
. 前項より左辺
. これから
,
は異符号である。
- (3)
-
であるから明らか。
- (4)
- 漸化式
(20) |
|
を微分すると、
(21) |
|
より
という漸化式が得られる。ここで
とおくと、漸化式は
となる。ところで
であるから、以下帰納的に
が示せる。特に
であるが、
であるから
Subsections
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桂田 祐史
2015-12-22