誰だったか忘れたが (戸川先生?)、 Jacobi 法をモグラ叩きに例えた人がいる。 これはなかなかイメージが湧いてきて良いと思う。
|
実行列 を実直交行列 で相似変換した について、
となるが、 良く知られた公式 より4、
であるから、
つまり
|
|
この定理に基づき、 が十分対角行列に近づいたときに計算を打ち切り、 の近似固有値として , , , それらに属する近似固有ベクトルとして の各列を採用する。これを古典 Jacobi 法と呼ぶ。
有限ステップで停止したときの誤差評価として、次の定理がある。
|
であり、
(3) については省略。
絶対値最大の要素の探索はかなり手間がかかる (計算量が大きくなる) ので、 色々な変種が考えられている。 ある「しきい閾値」 と選び、 なる に対して回転を施す 閾値 Jacobi 法や、
|