C..2 解析的係数を持つ線型常微分方程式 (1)正則の場合

線型常微分方程式

$\displaystyle a(x)y''+b(x)y'+c(x)y=0
$

において、すべての係数は開円盤 $ \vert x-x_0\vert<r_0$ で正則 (ベキ級数展開可能) とする。 このとき $ a(x_0)\ne 0$ のとき $ x_0$ を正則点、 $ a(x_0)=0$ のとき $ x_0$ を特異点と呼ぶ。

$ x_0$ が正則点である場合、 $ p(x):=b(x)/a(x)$ , $ q(x):=c(x)/a(x)$ とおくことで、

$\displaystyle y''+p(x)y'+q(x)y=0
$

と変形できる。 十分小さい $ r>0$ が存在して、 $ p(x)$ , $ q(x)$ $ \vert x-x_0\vert<r$ で正則である。


\begin{jtheorem}
$p(x)$, $q(x)$ が $\vert x-x_0\vert<r$ で正則とする...
...
解空間は 2 次元の線型空間である。
\end{enumerate}\end{jtheorem}

桂田 祐史
2017-11-20