6.3 参考文献表

レポートや論文では、 参考にした文献や論文を文書の末尾に並べたリストを作るのが普通である。

LATEX で参考文献表を作る方法はいくつかあるが (私は普段は pbibtex を使っている)、 ここでは、もっとも単純な方法を紹介しよう。

次の例では、2冊の本からなる参考文献表を作成してある。

\begin{thebibliography}{99}% 99はとにかくこう書く
\bibitem{奥村黒木美文書}
  奥村晴彦, 黒木裕介, \LaTeXe\ 美文書作成入門 改訂第7版, 技術評論社 (2017).
\bibitem{クヌース}
  ドナルド・E. クヌース著, 鷺谷 好輝訳,
  \TeX\ ブック --- コンピューターによる組版システム,
  アスキー (1992).
\end{thebibliography}

こんなふうに出来上がる
\includegraphics[width=16cm]{eps/sankoubunken.eps}

例えば、最初の本を引用するには、 \cite{ } コマンドを用いて、
  奥村・黒木 \cite{奥村黒木美文書} は、日本語による\TeX\ の定番の解説書である。
のようにする。

出来上がりの例
奥村・黒木 [1] は、日本語によるTEX の定番の解説書である。


jreport, jbook クラスで thebibliography 環境を使うと、 「関連図書」という題目になる。 これを「参考文献」等,自分の好きなものに変えるには、
\renewcommand{\bibname}{参考文献}
のように \bibname の再定義をすれば良い。


なお、参考文献表を目次に載せるため、 参考文献を作るコマンドの直後に次のような指定をしていることが多い。
\addcontentsline{toc}{section}{参考文献}
(section の代わりに chapter ということもある。)



桂田 祐史