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以下紹介する命題の証明は、桂田 [6] で読める。
は自然に 上のベクトル空間であるが、
任意の
に対して
また に対して
とおくと (本当は にも依存するわけだが、
混乱は起らないと考えられるので、単に と書くことにする)、
任意の
に対して は のノルムとなる。
以下 を の ノルムと呼ぶことにする。
実数を成分とする 行 列の
行列全体の集合
を
と書く。
ならば
は多元環、
であっても
はベクトル空間の構造を持つ。
は線型写像
を引き
起こすが、 の任意のノルム , の任意のノルム
に対して、
とおくと、
となり、 は
のノルムとなる。
これを , から誘導される作用素ノルムと呼ぶ。
任意の
に対して、
のスペクトル半径 ( の固有値の絶対値の最大値) を と書く。
に ノルムを与えたとき、
の作用素ノルム
を
の ノルムと呼ぶことにして、
やはり という記号で表わす。
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桂田 祐史
2014-05-27