の列ベクトルを , , とする:
(5) |
この , , に Gram-Schmidt の 直交化法を施して , , を作る。 つまり
として計算するわけだが4、 中間変数 ( ) を導入して、 次のように書き換えておこう。
(6) | ||
(7) |
さて
とおくと、 は unitary 行列で、
ここまで は複素行列として計算してきたが、実行列である場合は、 , も実行列 (したがって は実直交行列) である。
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上の議論から任意の正則行列は QR 分解可能であることが分かったが、実はこ れは一意的である。
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と書ける。 についての条件
から
次に についての条件
から、まず との内積を取って、
これから
は計算できて、
であるから、
以下 , , と順に同様に計算できる。