が対角化可能としておく (これは余計な仮定か?)。 つまり、 に属する固有ベクトル が存在し、 , , が基底となると仮定する。
よく知られているように、 は、 の Hermite 共役 の固有値になるが、 その固有ベクトル をシフト法で求めておく (もちろん が「対称」ならば で、 と取れるので、対称の場合にやった操作の一般化になっている)。
必要ならば定数倍することによって、 となるようにできる。実際、 に注意して、
であるから、
ゆえに ならば
一方 である。 実際、 を と展開すると (ここで が基底であることを使っている)、 直交性 ( ) によって、 となるから。
そこで とおくと、
また
ゆえに について冪乗法を適用すると、 が得られる。